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TORG推奨行動について

TORG推奨行動について

 

Shadowrunを遊んだときに思ったのですよ、精神ダメージじゃなくてStundamageでいいじゃんって…。

翻訳にケチをつけるわけじゃないし、そもそも手前にそんな大層なスキルは無いわけですが、どうにもこの推奨行動というのに戸惑う、躓く方を目にしてきているので、自分なりに解説してみたいと思います。

 

自分なりにというのがポイントで、あくまで手前の主催テーブルでのことですし、翻訳や英単語の解釈などは残念なレベルなのでその辺も了承の上でご覧下さい。

 

ひとまずそれぞれの訳語とあわせて見てみることにしましょう。

※Goo辞書(http://dictionary.goo.ne.jp/)より

 

★威嚇=原語Intimidate

1 …をこわがらせる,おびえさせる.

2 …を脅迫する,おどす;〈人を〉脅迫して(…)させる*1.

→Point

相手を“怖がらせる”ということがポイント。言葉の通じない動物が相手でも“大きな音・声”は有効だったりします。

例えば銃口を向けて「動くと撃つ」を凄むのは後述の威圧に該当し、実際に発砲して音や光で以て怯えさせるのは威嚇になります。

また脅迫もIntimidateに含まれます。ヒーローらしからぬ発言ですが「おとなしくしないと家族の命の保障はないぞ」もIntimidateということですね。

 

★挑発=原語Taunt

1 〈人を〉あざける;〈人を〉(…と)ののしる,なじる*2

2 〈人を〉ののしって(…)させる*3.

→Point

これは簡単ですね。いわゆる「やーいやーい」ってヤツです。

ただ、文化によって言葉や仕草の意味が変わるので、この辺は注意が必要かもしれません。

 

★トリック=原語Trick

1 〈人を〉だます,欺く,かつぐ,〈人を〉だまして(…)させる*4(⇒CHEAT[類語]);〈物が〉〈期待などを〉裏切る

2 〈物を〉だまし取る;〈人を〉ぺてんにかけて(物を)巻き上げる*5

→Point

手品のトリックよろしく欺く行為、また、いわゆる“いたずら”という意味もあるので、仕掛けを動かしたり、フェイントをかけたり…、連想される行動は多岐に渡ります。

言い換えると、広範すぎて絞り込めないなんてことにも。簡単だけど難しい、そんな印象です。

もうひとつ、虚言もTrickに含まれます。こちらの用途が忘れがちなので、ぜひ覚えておいて欲しいです。

 

★威圧=原語Test of wills

Test

1 〈人が〉…を試験[検査,考査,吟味]する,(…に照らして)吟味する*6;〈事・物が〉…をためす,…の試金石となる

2 〈人・物・場所を〉(…を知るために)検査する;《化学》…を(成分の有無を見るため)試験[分析]する*7*8《冶金》〈金・銀などを〉評価分析する,精製する test

 

will

1意志;意志力

an iron will 鉄の意志

the freedom of the will 意志の自由

the will to live 生きる意志

a battle [a crash] of wills 精神力と精神力の争い

She has a strong [a weak] will. 意志が強い[弱い]

 

→Point

直訳すると”意志を試す”でしょうか。まさにニュアンスを感じて欲しい推奨行動。

手掛かりとしては、その行為の結果として相手を怖気づかせたり、竦ませたり、意志を挫いたりといったことが期待できるかどうか。

それに加えて、威圧をかける相手とは、ある程度のコミュニケーションが取れないといけないことが前提です。

また、前述の威嚇(=原語Intimidate)との差別化を意識するとよいかもしれません。

その際のポイントとして、威嚇は精神(=原語Spirit)ベースの技能、威圧は知力(=原語mind)ベースの技能であることを考えてみるのも有用です。

 

例として掲載されている、西部劇のガンマン同士の決闘シーンを想像してみるのが一番かなと思ったり…!

 

★間合い=原語Maneuver

1 〈軍隊・軍艦などを〉動かす,移動させる;…を演習させる.

2 …を策略で動かす[操縦する];…を(策略で)うまく(…)させる*9

3 …を巧みに扱う,さばく,あやつる,うまく動かす

→Point

単純な移動ではなく、有利な位置や、自分の武器の最適距離をキープするなどして相手にストレスを与えることが必要です。

あるいはこちらの動きによって相手を振り回す、翻弄するなどして疲弊させる行動ということですね。

 

いかがでしょうか、ちょっとイメージ変わりました?それともイメージ通りでしたか?

次にこれらの行動によってもたらされる内容、対人行為結果表について、いくつかチェックしてみましょう。

 

★技能なし=原語Unskilled ※[形]

1 〈労働者が〉技術訓練を受けてない;未熟練工の.

2 〈仕事が〉特別の訓練を要しない.

3 〈人・作品などが〉(…に)へたな,未熟な*10.

→Point

普段出来ていることが、何かのきっかけでふと出来なくなってしまうこと、ありますよね。

先生に怒られてしまって、普段は簡単に解ける問題を間違ってしまう。

時間がなくて焦って、料理に失敗する。

本来のスキルが充分に発揮されない“なにか”が起こったことを表しているのだと思います。

 

★萎縮=原語Stymied

1 《ゴルフ》スタイミー:球とホールの間に障害物のある状態.

2 *11困難な障害[状況,問題].

→Point

萎縮だからといってビビッているだけではないようです。

すごろくでいうところの一回休みの状態でしょうか。

 

★逆転負け=原語Setback

1 (進歩の)妨げ,逆行,後退,挫折(ざせつ)

2 逆流,戻り水.

→Point

9回裏に逆転されたぐらいの衝撃…はあるかもしれませんが、ニュアンスはちょっと難しいですね。

すごろくでいうところの振り出しにもどるの状態でしょうか。

積み上げてきたものが一気に壊されてしまう、そんなことが起こります。

倒した敵よりも多い数の増援が来る、戦っている相手よりもヤバイ敵が現れる。

単純に状況をめちゃくちゃにしてもいいかもしれません。

 

ちなみに“挑発”“トリック”の結果には、高揚/逆転負け(Up/Setback)というのがあります。

味方の増援が来て、あるいは軍師の策がはまって、勢いづく様子が連想されますね。

 

★モラル崩壊=原語Break

13 〈力・気力・抵抗などを〉圧倒する,くじく;〈人を〉(圧力などを加えて)参らせる,譲歩させる,…に秘密を白状させる*12

→Point

これは“威嚇”“威圧”によって起こります。

相手を圧倒して士気を挫く…ということですね。

なのでモラルハザードってわけではないようです。

 

★疲労=原語Fatigued

1 [U](身体・精神の)疲労,疲れ

→Point

これは“間合い”にのみ存在する項目です。

言い換えると、“間合い”は相手に疲労を生む行為ってことになりますね。

 

結果としてもたらされているものを見ると、どういう行為がふさわしいのかが見えてくる気がしませんか?

今回は以上です。読んでくれてありがとう!

*1:into doing

*2:with, for, about ...

*3:into doing

*4:into ...

*5:out of ...

*6:against ...

*7:for ...

*8:主に英

*9:into ...

*10:in ...

*11:略式

*12:down